「階段をスロープにするのは、意外と物理的困難がある」というお話の続きです。
自分で車椅子に乗って登ろうとした場合、たった10㎝の段差でもスロープの距離は150㎝必要でした。
介助者がいる場合でも120㎝。
絵だとちょっとわかりづらいですが、各勾配で、どんな感じになるか見てみましょう。
坂を登る話をしているのに、こんな例えはおかしいとは思うのですが、スキーの初心者コースで10度から15度ぐらいだと思います。
上の段の左の勾配1/4と、上の段真ん中の勾配1/8が、大体その辺り。あの坂を車椅子・・・確かに厳しいというか、無理ですね😱
こちらは22㎝の段差解消のスロープの図面です。
図にしてしまうとそれほど距離をとっている感じがしないのですが、266㎝のスロープになっています。
これは、我が家の玄関の段差です。約24㎝あります。
これをスロープにしようとした場合、介助者が車椅子を押すという設定でも288㎝の距離が必要です💦
我が家の玄関、土間の部分は玄関ドアから段差まで120㎝程しかありません😱
なので物理的にスロープにすることは困難。
では、もし、足が不自由になったりしてきたらどう対応しようか・・・
ベンチなど、一度靴を脱ぎ履きするために座れる場所を作り、もう一段低い段階を手前につけ、足を上げる高さを少なくし負担を軽減する。
そして、もちろん大事なのは手すりかなぁと思います。
理論上はこうなっていれば大丈夫だろうという物もありますが、その内容プラス、そのご家庭の状況や使う方に合った方法を探り、より安全に快適に過ごせるようになっていただきたいと思っています。