ジャパン ホーム & ビルディング ショー 2022のレポート第4回目
展示会は新しいものの紹介を目的とし、販路を広げるためのブースも数多くありますが、それだけではなく、前回の国産材、県産材の普及のためのように、営利目的とは別のところも数多く出展されていました。
その中の一つが
こちらの「公益社団法人 日本しろあり対策協会」
あまり大きく報道もされませんので、なかなか知る機会がないしろあり被害です。
みなさんどこかに「我が家は大丈夫」という気持ちがあるようにも思います。
この日感じたのは、シロアリ被害に立ち向かうには、
1、点検
2、防除
この2つが大事だということ。
地球の温暖化という言葉も、当たり前のように聞かれるようになり、実際、農作物や水産物にも影響が出ています。
実は、「シロアリ」もその例外ではないとのこと。
以前は北海道ではみられなかったしろありですが、もはや、日本全国でシロアリの被害があるそうです。
「どこで被害が起きてもおかしくない」と協会の方がお話ししてくださいました。
表面的には大丈夫そうに見える木材ですが、実際はどうなのか、試してみます。
木を叩いてみていますので、音を聞いてみてください。
いかがでしょうか?
違いがけっこうはっきりしていたのではないかと思います。
右側は高く澄んだ音がしていました。
しっかりした木材です。
音が鈍く、響かない低い音だった左側は、中をシロアリに食い尽くされています。
つまりは表面だけでは判断ができないこともあるということです。
協会の方が呼びかけてらっしゃったことは、「5年に一度はシロアリのチェックをしてほしい」ということでした。
「もちろんお金がかかるので、みなさんなかなかやりたがらない、やらずにそのままになってしまうのですが、いざ、シロアリの被害が出てしまったと気づいた時には大変な状況になり、かかる金額も検査に必要なお金など比ではなくなるから、呼びかけを頑張ってやっているんです。」
そう、お話ししてくださいました。
弊社でも、シロアリの被害が起きてしまった建物の工事をさせていただきますが、ほとんどのところが、外からではそんなに被害が起きているとはわからないので、このお話はとても実感と共に、心に響きました。
この赤い部分は、法律で新築の際、防蟻処理が義務付けられている部分です。
法律では地面から1メートルまでと決められていますが、協会の方は基礎の上、つまり、土台から1メートル上までを推奨なさっているとのことでした。
大事な建物をシロアリから守る。
シロアリの被害を早期に発見し対処する。
そうすることで、穏やかに人と建物が仲良く長く暮らしていける要素の一つとなると思います。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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