リフォーム・リノベーション工事の時、想定外に慌てないための心得
それは、
「リフォーム・リノベーションには想定外が起こり得る。だからこそ、予算にも心にも余白を準備」
です。
リフォーム、リノベーションにおいて、解体や工事を進めていくと、想定外のことが起こる事があります。
こんなことを書くと、びっくりされる方もいらっしゃると思いますが、「絶対何も起こりません」と断言できることは、ほぼないと言っていいと思っています。
とっても小さなことから大きなことまで様々。
それくらいの気持ちで、日々、お仕事をする際、いろんなことを想定し、想定外を想定内にするよう対応しています。
どうして始めてみてわかる事があるのかというと、ほとんどの場合、その建物の構造も含め、内部のことは外から見ているだけでは完全に分からないからです。
構造や、設備に関しては、
「ここに○○があるから、中はこうなっているだろう」
そんなふうに予測し、プランに沿ってお見積もりさせていただき、工事に取り掛かります。
間取りの変更なども、構造をわかる範囲で確認し、予測し計算のもと決めていきます。
しかしながら、年月を重ねた建物、壁の中、床の下、天井裏がどうなっているかは開けてみなければ、実際のことはわかりません。
ですから、リフォーム・リノベーションの場合、いつもお客様にお話しする事があります。
それは
「工事に入らせていただきますが、始めてみてわかることもありますので、その都度、ご相談させていただきながら進めさせてください。」
という事です。
いろいろなことを想定し、お見積もりをしていますが、開けてみたら、シロアリ被害があったとか見つかる場合もあります。
そうした場合、黙って、必要箇所の工事をして蓋をしてしまうということは絶対にできません。
お客様にご報告し、その部分をどうするか、費用がプラスどれくらいかかるのかなど、ご相談し、進めていきます。
これは、かなり極端な例ではありますが、土台が少し心配な場合は補強したり、様々な対応を取ります。
想定していたように配管が通っていなかったとか、外からではわからないこともあったりと、職人さんとの相談、話し合いを繰り返しながら現場を進めていきます。
私どもの知識や経験、職人さんたちの知識や経験はもちろん大事です。
そんなことは当たり前。
でも想定外を想定内にするためにはそれだけでは不十分なのです。
コミュニケーションがとにかく大事です。
隠さない事が大事です。
なんでも一緒に話し合い、進める事が大事です。
信頼し合える関係である事が大事です。
それは、お客様とも。
だからこそ、リフォーム・リノベーションなさる時には「予算と心に余白」の準備が必要となってくると思っています。
そうすることで、中の想定外にも動揺せずに対応できるばかりでなく、進めていく中で、追加したいと思うものにも対応しやすくなるのではないかと思います。
楽しく、有意義に、そして暮らしやすく建物をリフォーム・リノベーションするために、是非、頭の片隅に置いていていただければと思います。
新築には新築の楽しさや良さがあるように、リフォーム・リノベーションにも楽しさや良さがたくさんあります。
ご一緒に、建物と仲良く暮らす家づくり、お手伝いいたします。
伊豆・伊東・イトーピアで、建物と設計のことならアクリにご相談ください❣️