洋室だけど、天然素材のインテリア性の高いランプシェード

あったら素敵だなぁと思いませんか?

 

今、注目しているのが「竹」です。

「竹」と聞くと、どうしても「和」のイメージが強いのではないかと思います。

メーカーの照明器具でも、「和」のところに分類されていることが多いです。

 

でも、洋室和室問わず、しっくりと落ち着いていて、それでいて存在感もある竹細工のランプシェードやブラケットカバーなどがあったら素敵だなぁと思っていました。

 

そして、出会ったのが若き竹細工職人の石井友子さんと、このランプシェード

コロンとしていて可愛いのに、とても繊細で

見れば見るほど吸い込まれる綺麗さです。

まだ、世に出ぬこの素晴らしいランプシェードのファンになってくださる方が増え、そして竹細工の魅力を知って頂きたいと思っています。

ということで、竹細工のこと、全く無知な私が初歩の初歩から教えて頂き、全力レポート!

竹細工について教えてくれたのは、石井友子さん

工房にて実際に作業を見させて頂きました。

まずは、作品を作る前段階

ひご作り

でも、これが実はとても大事でかつ、一つの作品を作る中でかなりの部分を占めているのです。

※今回は竹の伐採などは省き、加工するところからのスタートです。

 

1、切る

ノコギリで必要な長さに切ります。

 

2、節くり

節の凹凸を滑らかにします。

表側が作品となるので、節の部分を滑らかにすることは、編んでいく上でもとても重要。

この、ひと工程が重要だと感じます。

 

3、すみつけ

作るものに合わせた幅になるよう、印をつけていきます。

 

4、割り(荒わり〜)

まずは荒割り

すみつけをしたところで割っていきます。

繊維がまっすぐ走る竹

一度歯を入れると、そこで裂けるように割れるのですが、節もあり、力も必要だと感じました。

刃物を巧みに使い、割っていきます。

さまざまな道具を用途ごとに使いわけ、作業は進みます。

割った後、節板(節の内側)をナタで落とします。

ここは、とにかく繊維が多く、落としたかけらを踏むと痛いんだそうです。

 

5、はぎ(へぎ)

割ったものを薄くしていきます。

厚みを数回にわたって薄くしていきます。

こうして薄くしていくのですが、驚いたのがこうして薄くしていく過程で出る竹の内側の方は使われずに、ゴミになってしまうこと。

こちらゴミ((((;゚Д゚)))))))

作業を進めるごとにどんどん増えていきます。

これらは折れやすく、弱いため竹細工職人の方々は使わない部分なんだそうです。

 

6、幅とり

作る作品に合わせて、必要な竹ひごの幅にするため、道具を準備します。

この角度と幅に合わせるまでにも修行が必要なんだそうです。

この刃と刃の間を、”シューッ”と通していきます。

力強く繊細な作業で、見入ってしまいます。

 

7、面取り

刃の位置を変え、こんなに薄いものでも、こだわって丁寧に面取りをされていました。

 

8、せん引き

厚みをそろえると同時に表面を滑らかに整えます。

皮のある側は内側のみ行います。

これをやるのとやらないのでは大違い。

表面が滑らかになり、質感もよくなります。

これでようやく一つのカゴを作るための表面の一枚目8本、一つ内側の2枚目8本が揃いました。

この手にコロンと収まるかごを作るまでに、これだけの過程が必要です。

初めに紹介したランプシェードの場合は、もっと細いひごづくりが必要で、数も100本と、準備を想像しただけで私なんかは気が遠くなってしまいそうです。

一番外側の竹の皮の部分ではない一枚内側の2枚目の身竹は皮のツルツルがないために、滑り止めの役目も果たしてくれるそうです。

理にかなっているなぁと思いました。

 

竹細工は、このひご作りがとにかく時間も労力も要し、作品ができるまでの作業の大部分を占めるというのが納得。

ここを正確に丁寧にこだわるからこそ、繊細なのに丈夫、そして長く愛せる作品が出来上がっていくのだと思います。

 

石井さんの作品を実際にご紹介できる時がとっても楽しみです。

アーティストの方、職人の方の作品を、使わせて頂いたり、一緒に作り上げること、やっていこうと思っています。

 

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