介護と言っても、今回は人間ではなく犬の介護から、住環境を考えるお話しです。
私事ではありますが、愛犬が突然のひどい痙攣発作を起こし、緊急入院。
おそらく脳梗塞などを発症したと思われます。
かかりつけ医の先生方の処置のおかげで、痙攣はおさまりましたが、右半身に麻痺があるとのお話でした。
どこまで回復していくか・・・
ということで退院してきましたが、日に日に少しずつ回復し、よちよちではありますが、歩けるようになりました。
ここからが本題です。
犬のために、滑らないよう敷いていたカーペットやコルクマットですが・・・
麻痺から回復途中の愛犬の状態では全くの効果なし(T-T)
見ていて、「そこは、スケートリンクか?」ぐらい滑ってしまって、足が開いていってしまうんです。
もちろん転んでしまいます。
脳機能に障害が残っていて、上手く歩行ができず、足に力も入らない状態の犬にとっては、犬を思って敷いたものではダメでした。
健康な時はそれでよかったのですが、介護が必要となった犬(現在の我が家の愛犬)にとっては危険なものとなってしまいました。
そして、カーペットのもう一つの難点は拭き掃除が簡単にできないこと。
水で洗う掃除機も使っていますが、これからを考えると不便だと判断。
粗相することも増えるように思いますし、痙攣発作が起きると、脱糞をおこすことがあり、すぐに拭き掃除ができることも重要です。
すぐに拭き掃除ができ、滑らず、転んでもある程度クッション性のあるもの、そして、手軽に手に入るもの・・・
(すぐに買いに行けて、対処できることが最優先)
思いついたのが、ヨガマットでした。
持っているものを試しに敷いてみたところ、すごくいい調子でした。
ストップが効き、踏ん張れるのか、自分で立ってご飯も食べることができました。
ホームセンターに急いで行き、ある色の中で、そして、数が揃っているものを購入。
難点といえば、色が・・・
でも、とりあえず、安全と快適さを優先。
5枚購入し、敷きました。
ただいま、我が家、リビングは「どこでもヨガ」状態です。
このあと、我が家の愛犬がどんなふうに変化するかを見つつ、最適な状態にしてあげたいと思います。
愛犬のため、滑りにくくなるフローリング用ワックスや、滑りにくいフローリング、防汚消臭機能のある床材など、いろんなものがメーカーから発売されてますが、その子の状況に応じて合う物、合わない物があります。
このことは、当たり前なことなのに、実感として心に刻まれたことでした。
人間の介護も同様で、その状況に応じて、その方それぞれに困りごとは違います。
例えば、手すり一つとっても、不便を感じていること、体の状況に応じて付けるべき場所や高さが違います。
ですから、まだまだ介護が必要ではない段階で、家を建てる際、「ゆくゆくは必要になるだろう」ということで一般的な高さと場所に手すりを取り付けても果たしてそれが将来の自分に必要なところではない可能性もあるように思います。
家づくり、先を見越してが大事なこともたくさんありますが、作り込みすぎず、その時々の自分たちに合わせられることもとても重要だと感じます。
介護のためのリフォームには(もちろん人間の場合ですが)、助成金が出る自治体もあります。
国の取り組みもありますので、ご相談いただければと思います。
先走り過ぎず、今を大切に安全で安心な家であることを祈っております。
伊豆・伊東・イトーピアで、建物と設計のことならアクリにご相談ください❣️