リノベーションをしていて、大変な部分も、ワクワクしてくる部分もいろんなことがあります。
それを「苦」と「楽」という2文字に置き換えてみました。
リノベーションの「苦」というか、難しさはなんといっても、表面的な図面通りには進んでいかないということです。
今現在、リノベーションも新築も、両方お仕事させていただいておりますが、いわゆる「つきっきり」なのは、断然リノベーションです。
リノベーションの場合、その建物が建てられた構造や過程、流れて来た年月、建っている場所の気候、使われ方、などなど、一つとして同じものはありません。
図面が残っていても、その通りに建てられているものばかりではありません。
図面が残っていない建物も多くあります。
ですから、推測しながら計画するため、壁を開けてみたら、違っている場合もあります。
見えていない所がいたんでいる事もあります。
それも全て丸ごと全部受け止め、その都度対処していくのがリノベーションの難しさです。
設計者の考えと、職人さんたちの考えも合わせ、最適な方法で直していきます。
「一歩進んで立ち止まり、また進んでいく」
そんな感じです。
そこには、私たちが思い描く姿を「諦めない」という思いがあります。
諦めずに、思い描く姿になるようやり方を相談し、お願いして職人さんの技を発揮してもらう。
その先に
「諦めなくてよかった」
そういう思いが湧いてきて、心が暖かくなり、建物にも喜んでもらえるのではないかと思います。
まさに、これがリノベーションの「楽」喜びです。
職人さん、とにかく素晴らしくかっこいいのです。
今も、築40年の建物のリノベーションをしていますので、「苦」も「楽」も、日々感じさせてもらっています。
実際、新しく取り替えてしまった方が早いというものもあります。
でも、そこにその物がある意味、そこにそのデザインがある意味というものは変え難い財産です。
建てたお施主さんや設計者の思いが詰まった建物の良さをなるべく活かせるものは活かしたい。
そのためには常に、思い描く姿を諦めずに追い求め、最善の方法を探りたいと思っています。
思い描く姿がある方
思い描く暮らしの色がある方
思い描く暮らしの香りがある方
いろんな思いが暮らしにはあると思っています。
ぜひ、たくさんお話をお伺いしたいなぁと思っています。
建物の声なき声を感じ取り、お客様の大切な声をお聞かせいただき、「苦」と「楽」をたくさん感じ続けたいです。
伊豆・伊東・イトーピアで、建物と設計のことならアクリにご相談ください❣️