今は、ホームセンターやインターネットで簡単に塗料を買うことができます。
塗装のやり方もYouTubeなどで知ることもできます。
しかしながら、もしかしたら、そのDIYでの塗装によって、後々、厄介な状況になってしまうこともあるのです。
もちろんDIYをすることで、必ずそうなるということでは決してありません。
正しい情報
正しいやり方
素材ごとに最適な材料や、やり方選び
求める効果のための材料選び
などなど、気をつけてやることで、再度の塗り替えも可能になったり、長く使い続けていけたりするようになります。
塗ったその時は、
「お!!綺麗にできたじゃん♪」
と、なると思います。
YouTubeで見ると、
「こんなに簡単に、こんなに綺麗にできるんだぁ」
と、ハードルはぐっと下がると思います。
でも、先に述べたように、それが適切な材料で適切なやり方でない場合、時間が経つと、困ったことになることもあります。
ちょっと例を示してみようと思います。
こちらは40年以上経った無垢のフローリングです。
おそらく建ててから、1度目はプロの方が一度塗装したと思われます。
この部分は、その時のまま、カーペットの下に残っていた場所です。
その後、見えている部分(カーペットが敷いてなかったり、家具が置いてない場所など)をご自分で塗ったと思われる場所は年月を重ね、
こんなふうになってしまっていました。
塗料がペリペリと手で簡単に剥がれるほどの状態になっています。
このことが「後々厄介なこと」ではないのです。
何が、「厄介なこと」かというと、全てが同じようにぺりぺりと剥がれてくれたらよかったのですが、再度、塗り直しをしようとしたのですが、均一に綺麗に剥離できない状況でした。
この場所は、時間をかけ、薬剤も使い、さらに研磨しても思うような状態にならないことが予想される状態でした。
厚く、しっかりした無垢のフローリング
適切にメンテナンスをしていけば、経年によりいい味も出て、傷さえも大事な物とできることもあります。
しかしながら、そこで適切なやり方や材料でなかったがために、かえってよくない状況になってしまうこともあるということ、是非是非知って頂きたいと思います。
雨樋も
外の柱も塗料が浮いて来てしまったり、ぺりぺりと剥がれてしまっているこの部分も、塗装屋さんが残念がっていました。
なんの世界もそうですが、お世話になっている建築のプロの方ですら、「塗料沼」と表現するほどに、塗装、塗料は深い世界です。
簡単にお手頃価格で手に入るものもありますが、それが適したものもありますし、適さないものもあるということ、ちょっと頭の片隅におきつつ、DIYを楽しんでいただきたいなぁと思います。
大事な建物を、長く保つために塗装は重要なことの一つです。
もし、迷ったり、疑問に思うことがあったら、ご相談いただければと思います。
伊豆・伊東・イトーピアで、建物と設計のことならアクリにご相談ください❣️