築40年余りの建物のリノベーション、ついに内部を公開です。
今回と次回、2回に分けてお届けいたします。
2022年秋、計画をスタートさせ、2023年年明けから工事に入り、ようやくみなさんにお見せできるようになりました。
内容としては、2階ホールと、洋室2つの床、そしてサッシ全般以外は、ほぼフルリノベーションです。
「私たちが過ごしたいと思えるか」が、軸となる判断基準。
今回は、「感触」にフォーカスした内容でお届けします。
玄関ホール、廊下は、移動空間で過ごす場所ではないので、フロアタイルというビニール系の部材にしました。
このフロアタイルにも利点はいっぱいあります。
・施工が比較的簡単
・比較的安価
・掃除が楽
・傷がつきにくく丈夫
ただ、硬く、踏み心地や、足の触りが優しい方ではないです。
ですから、LDKは多くの時間を過ごす場所なので、複合フローリングにしました。
足のあたり、踏み心地、感触が違います。
余談ではありますが、もともと、無垢のフローリングでした。
なんとか、そのまま活かしたかったので、ボロボロと剥がれてくる塗装を剥離することを試みたりと、試行錯誤しました。
が、しかし、意匠的にも、機能的にもそのまま利用する方が良くないと判断し、フローリングを貼ることにしました。
さて、次の場所の紹介に移ります。
素足で過ごす可能性がある寝室は、クッション性のあるカーペット敷きとしました。
パイルが少し長いことにプラスして、遮音のためにスポンジのシートを挟んでいるため、とても踏み心地が柔らかいです。
一方、書斎もカーペット敷ですが、椅子を使うことも考慮しつつ、途中、ごろっと横になっても気持ちがいいように、パイルが短めで、踏み心地はしっかりめです。
こちら、ワークスペースは、元々、押し入れです。
そして、ハンガーパイプを取り付けた収納部分は床の間です。
和室だったこともあってか、この空間は、ほっと落ち着きます。
踏み心地といえば、素足になる洗面脱衣室。
ここの床は、スウェーデン生まれの床材、ボロン。
適度なクッション性があり、ダニやカビの心配もなく、汚れが染み込むこともなく、お掃除がしやすい床材です。
爪でのひっかきにも強いため、ペットを飼っている方にも実はおすすめの床材です。
色や編み方(模様)もいろいろあり、コーディネートが楽しめます。
浴室は、元々の壁の板張りはそのままに、足がゆっくり伸ばせるバスタブを入れ、床のタイルは、サーモタイルにしました。
石やタイルの造作の浴室は贅沢感がありますが、ひやっとするのが気になります。
そこで採用したのが機能性タイルであるサーモタイル。
普通のタイルよりもひやっと感じにくいです。
ここまで、踏み心地、足の感触にポイントを当ててご紹介してきました。
次回は、設備などについてご紹介したいと思います。
こちらの物件は、本日、販売開始となります。
物件としてはもちろんのこと、リノベーションのご相談や参考にもしていただけるといいなぁと思っています。
この建物がもともと持つ良さを活かしつつ、リノベーションいたしました。
この建物は、風がよく通り、そしてお庭も楽しめ、敷地全体が平坦です。
年月を重ねた落ち着いた良さや、元々の設計の良さ、そして敷地の良さ、そこに今の暮らしやすさや設備などを取り入れるリノベーションを行うことで、次の方につなぎたいと思います。
伊豆・伊東・イトーピアで、建物と設計のことならアクリにご相談ください❣️