薪ストーブを使い続けて20年以上。
薪ストーブの先輩方にいろいろ教わりながら、そして試行錯誤しながらきた立場と、お客様のもとに薪ストーブを設置してきた立場からいただいた質問にお答えしてきたこと、まとめてみようと思います。
Q1、今の家につけられる?
A1、その家の状況によって違います。
まず、初めにお伝えすることは、
「一度建物を拝見させてください。」
・お客様がつけたいと思う場所
・設置が可能な場所
・建物を温めるために最適な場所
など、さまざまな観点から、ストーブの設置が可能かどうかも含め、建物を拝見させていただき、お答えいたします。
Q2、ストーブをつけるのに、ストーブ自体が40万円ぐらいで、全部で200万円程って言われたんだけど、妥当な金額?
A2、その建物の状況によってもちろん金額は変わってきます。
既存の建物へのストーブ設置には
・ストーブ本体
・煙突
・煙突設置のための、穴を開けるなどの大工工事
・ストーブ設置するためのステージ作り
・設置費用
などがかかります。
何が予想以上にかかるかというと、なんと言っても煙突じゃないかと思います。
設置する場所や煙突の位置や長さなどによりますが、ストーブ本体と同じぐらい、あるいはそれ以上かかるのが煙突です。
我が家のように壁に穴をあけ煙突を出す場合、軒の出の長さによっても煙突の長さが変わります。
煙突の長さや形状はその建物に合わせてオーダーメイドです。
建物を見ないとなんとも言えませんが、「200万円なんて、そんな絶対にかからないよ!」というわけではないというのが、調査も何もしていない状態で言えることではあります。
Q3、薪はどうしてる?買ってるの?
A3、使い初めの頃は知識も全くないため、とりあえず、買ったこともあります。
しかし、先輩方にチェーンソーのことを教わったり、油圧の薪割り機を教えてもらったり、薪小屋を作ったりして、自分たちで薪を作っています。
木は、造園屋さんにお願いしたり、自分の家の庭の木を剪定したりして調達しています。
周りの方々も、伐採している音が聞こえると、もらえないか声をかけてらっしゃいます。
でも、大事なのは、自分で薪にすること。
いくら木を調達できたとしても、伐採したままの長さの木ではもちろん薪にはなりません。
玉切りと言って、まず、自分の家のストーブに入る長さにチェーンソーで切り、その後、割って、半年から1年以上乾燥させます。
もちろん、別荘などで、ほんのいっ時だけ使うという場合は、ホームセンターなどで売っているもので十分だと思います。
ただ、日常、火を眺めるのではなく暖を取るための場合は、800円ほどで1束買ってもストーブの大きさにもよりますが、1時間持つかどうか。
なので、日々、主要な暖房器具が薪ストーブとなると、自分で薪を作ることが必要になってくることが多いように思います。
Q4、煙突掃除はどうしてる?
A4、自分たちでやっています。
できれば年に2回、使い終わりと使い始めにやりたいところですが、今年は、使い始めにあわてて1回やりました。
長いよくしなる細い金属の棒の先に金属のブラシのついた煙突掃除用の道具で、下から上に向かって突くように動かして掃除していきます。
もちろん、煙突掃除を業者にお願いすることもできますが、毎年のコストとしてどう考えるかで決まってくると思います。
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これを言ったら元もこうもないのですが、簡単さやコストからすると、絶対的にエアコンに軍配が上がると思います。
ただ、私たちがそれでも薪ストーブを使い続ける理由は、コストや大変さに勝る心地よさや感じる暖かさがあるからだと思います。
「腰が痛いなぁ」
「薪作りがきついなぁ」
「もう、来年は無理かなぁ」
そんなふうに思ったことも正直あります。
でも、やっぱり続けてしまうんですよねぇ。
薪ストーブ設置もその建物それぞれなら、使い方や思いも人それぞれ。
心地よく、自分らしく薪ストーブライフを送っていただけるよう、お客様とお話ししていきたいと思っています。
薪ストーブの季節がやってきましたよ!
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