昭和45年新築(築53年)の建物の、耐震補強と断熱工事を含めたリノベーションが、着々と進んでいます。
そんな中、4月の解体編に続いて、2024年5月25日、耐震補強と断熱工事に関して、現場を見ながら知れちゃう聞けちゃうイベントが開催されました。
前回同様、移住コンサルタントの中屋香織さんをゲストにお迎えして、現場や工事の仕方などご説明しつつ、様々な疑問にお答えしていきました。
そもそも、「こんな状態まで壊すなら、全部壊してやり直せばいいじゃん」という思いが湧くと思います。
答えとしては、3つ
1、この建物を活かしたかったし、まだ活かせると判断した
2、解体して新築することにより、ゴミがたくさん出る
3、同規模で建てようとした場合、条令等の規制による工事も必要で、さらに新築コストもかなり上がっていて、多くの費用がかかる
いろんな方向から検討し、この建物は活かすべき建物だと判断し、耐震補強と断熱工事を施しつつ、リノベーションして、今のライフスタイルに合わせた建物に生まれ変わらせるようにしました。
今回のイベントでたびたび出てきた言葉は、ずばり
「バランス」
耐震補強のやり方も、断熱工事も設備選びも、本当にいろんな方法や材料があります。
その中で、耐震補強に関しては、実現したい間取りも考えつつ、耐震のための数値が震度6強でも一応倒壊しないというレベル以上に持っていけるよう計画し工事しています。
使用する金物もいろんな種類がある中から、最適と思われるものを選んで取り付けています。
例えば、一個大きいものをつけると目立ってしまうところに、2個つけると、1個のものと同等の力を発揮してくれるものを隠れるところに取り付けるなど、選択肢はいくつかあります。
金物一つでも選択肢があるのですから、家全体となると、工事の方法や材料は組み合わせや選択肢はたくさんあります。
耐震補強も断熱もやればやっただけ、効果はあります。
でも、やればやっただけどんどんお金もかかります。
ここも、バランスなんだと思います。
建物が建っている場所の気候によって、「ここまでやってあれば、そこそこ快適に暮らせるだろう。」そういう着地点を決めることも、実は重要です。
今回見学会で見ていただいた部分は、実は、もうこの後は見えなくなってしまう部分です。
「どんな耐震補強を行ったのか」「断熱材はちゃんと入っているのか」壁を塞いでしまうと、工事してあるかどうかはわからなくなってしまう部分です。
だからこそ、もし、「リフォーム済み」とある物件を購入しようと思った時は、壁の向こうの工事をどんなふうに行ったか、確認をした方がいいと思います。
「断熱材は入っているのか」
これだけでも、夏と冬の過ごしやすさや光熱費が変わってきます。
見た目や設備ももちろん大事ですが、今回イベントでお見せしたような、見えなくなってしまう壁の向こう側が実は重要です。
壁の向こう側のことを理解した上で購入すれば、その後、
「住んでみたら、こんなに寒いと思わなかった」
という理由で新たに慌てて工事したり、お引越しをされたりするということがなくなると思います。
「知っている」
「理解している」
ということが大事です。
今回は、
・工事にかかる費用と物件を購入する費用の合計で、中古物件の購入を検討した方がいいこと
・物件を選ぶとき、築年数だけで見るのではなく、工事をすることにより、耐震性や断熱性を向上させ、やり方によってはこの建物のように耐震基準適合証明書が発行され、新築と同じように住宅ローン控除の対象になることもあるということ
・耐震基準は、よく言われる「旧耐震」と「新耐震」の2種類じゃなく、81−00(ハチイチゼロゼロ)住宅というものがあるということ
・工事の仕方や材料は様々あるので、組み合わせとバランスが重要ということ
こんな内容でイベントが行われました。
※81−00住宅や木造住宅の耐震に関しては、是非木耐協のHPをご覧ください((株)アクリは木耐協の会員です)
これからも、建物と人が共に仲良く時を刻んでいけるよう、イベントも行っていきつつ、お仕事に取り組んでいきます。
「こんなイベントやってほしい」
「こんなこと知りたい」
もお寄せください。
疑問に思っていることや、気になることも含め、今お持ちの不動産やご実家のことなど、お気軽にご相談いただければと思います。
「今すぐじゃないんだけどなぁ」そんなお話も是非お聞かせください。
お荷物の片付けや登記のことなど不安なこと、お困りなこと、はたまた「愛着のある建物を、空き家と呼ばないで!」そんなお気持ちもお話しいただければと思います。
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