みなさん、自分の家をリフォームするとしたら、今の雰囲気を残したリフォームをしたいですか?
それとも、ガラッと一新できるようなリフォームをお望みですか?
今回ご紹介するのは、大事に愛されている昭和初期の建物のリフォームです。
キッチンに関してのご要望は大きくまとめると3つ
1、食器棚を残し、家の雰囲気に合わせる
2、キッチンで食事をとれるようにしたい
3、出入り口を一つにし、勝手口ドアを玄関ドアに合わせるように作り替えたい
こちら以外にももちろんご要望はいただき、それに沿ってプランをまとめさせていただきました。
留意した主な点は5つ
①台所だった限られたスペースをダイニングキッチンとする
②食器棚に全体の雰囲気を合わせる
③2箇所あった出入り口を一つにし、勝手口ドアを作り替える
④玄関の下駄箱を復旧させることに伴って、キッチン側の棚を作り替える
⑤居心地良い場所となるようにする
昭和初期の建物ということもあり、断熱材が入っておらず、足元からも冷えやすい状態でした。
無垢の床材をご希望ではありましたが、キッチンであることを考慮し、無垢の単板の複合フローリングにしました。
床を張る際には断熱材をいれ、天井ももちろん断熱材を入れました。
木製建具の窓だったのですが、木製の面格子を鋳物に変えたいとのことでしたので、それに伴い、ペアガラスのサッシにも変更いたしました。
引き違いの戸の出入り口をなくし壁にし土間部分も最小限となったので、今までよりも底冷えしてきたり、隙間風が入ってくるのも軽減されました。
一つ残った勝手口ですが、こちらにぴったりなステンドグラスに出会えたので、お見せしたところ、気に入っていただけました。
これを使い、片開きドアを作成。
こちらを玄関ドアに合わせ、塗装を施しました。
キッチンの機能としては、別荘ということもあり、調理といっても温めたりと、簡単なことしかしないとのことでしたので、コンロはあえて2口のIHにしました。
このコンロを入れてダイニングテーブルをお作りし食器棚に合わせ塗装。
このテーブル部分(食器棚側の棚板含む)ですが、今回は、タモの集成材を使いました。
他の樹種の集成材に比べ、タモは強く、塗装の色が綺麗にのりやすい印象です。
1箇所にキッチンとダイニングがぎゅっと詰まった空間は、食事の準備をして、そのままテーブルに並べ椅子に座って食事ができるのは、移動も少なく、コンパクトで便利というメリットがあります。
広い空間ももちろん魅力的ですが、コンパクトな空間も全てが手の中にある感覚があって、心地よい空間になるように思っています。
日常お忙しくされていると思いますので、伊東に来たときは、ゆったりと心地よくお過ごしいただけたらと思っています。
次回は、タイルのお話をさせていただきます。
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